勝てる保証はどこにもない無謀な挑戦始まる。
事業内容はデジタルコンテンツの制作、運用、販売だ。デジタルコンテンツと言うと聞こえはいいが「WEBサイトを作って」「運用して」「広告収入を得て」「サイトを売却」する。
WordPressの使い方さえ知っていれば、誰にでも出来る話だ。この段階での事業内容に競争優位性はない。ゼロだ。
なんでこの事業内容なのか?資本金300万円では過小資本過ぎて出来る事なんて限られているからだ。
資本金300万円で問題がないのは、既に顧客がいて継続的な仕事もある個人事業主が法人化するような場合だ。たとえばフリーランスのITエンジニアで、固定の顧客があり、仕事も途絶える事なく継続的にある場合がそうだ。
個人事業主が法人格に変わるだけなので何の問題もない。
懸念材料があるとすれば、個人事業主では複式簿記は必要ないが、法人では複式簿記が必須になり決算する必要がある。
個人事業主の青色申告、白申告とは複雑さ面倒さは桁違いに上がる。決算は税理士、会計士にお願いするのが妥当だろう。
資本金300万円で起業した場合、経費と生活費を合わせて「30万円/月」程度の支出ならラッキーだ。
PC、インターネット回線、プロバイダ、レンタルサーバー、ドメイン、サイト制作用のソフト(photshop)や分析ソフト(ahrefs)、オフィス365などの経費がかかってくる。
PCを除くとドメインは毎年、その他は毎月かかる経費で、インターネット回線、プロバイダ、レンタルサーバー、photshop、ahrefs、オフィス365だけでも約3万円程度はかかる。
サイトも限られた予算と時間で「1ドメイン・1サーバー」で十分なアクセスのあるサイトに出来るか?というと、300万円ではお金が先に尽きる。複数ドメイン・複数サーバーで並走して制作・運用し、出来るだけ早く売上を立てる必要がある。
サイトビジネスをするなら避けて通れないのがSEOだ。どんな施策をするかは別として、SEOなくしてサイトに十分なアクセスを呼び込むのは不可能だ。
近年ではインフルエンサーになってSNS経由で集客するという方法もあるが、SNSで十分な送客ができるアカウントに育てる時間を考えると現実的ではない。
SEOを前提としたとき、サイト運用の絶対条件がサーバーのクラスC分散だ。これはグーグルがBackRub(バックラブ)と呼ばれていた創世記から明確で特許取得している事実であり、現在も変わらない。
コンテンツが最も重要なのは言うまでもないが、コンテンツ制作会社や記事制作会社はクラスC分散を否定する傾向がある。
どういう要件で否定しているのか全く理解できないが、C分散する予算があるなら記事に予算をまわせと言う意図なのだろうか?
そんな事はどうでも良くC分散は必須なので、実績のある最古参の123Serverを用意した(国内分散マルチドメインプラン10IP 9116円/月)。
123Serverの最大の問題はときどきトラブる。帯域が狭い。PHPのバージョンを勝手に上げてWordPressが動かなくなる。月の20GBの消費帯域上限がある。少し重たい画像を多く使うサイトだと20GBでは上限突破するので、流入の多いサイトは123Serverに設置できない。
流入が多くなる傾向が見えたら、即、別のレンタルサーバーに移行する必要がある。
直前にバタつくのも嫌なので、さくらインターネット(660円/月)、ロリポップ(495/月)、エックスサーバー(1100円/月)を年契約する。経費削減のためASPのセルフバックを利用した(さくらインターネット 1800円、ロリポップ 3000円、エックスサーバー 5000円のセルフバック)。
写真撮影が必要な場合、照明次第で撮影した商品などのバエが全然変わる。問題は照明とレフバンは高いし場所も食う。撮影頻度が高くないと特に邪魔だ。
そんなときPhotoShopがあれば「明るさ」「コントラスト」の調整が瞬時にできてしまうので、プロレベルのコダワリがないなら照明なしでも全く問題なくなる。
12ヶ月25%オフだったので2459円/月で即契約。
Ahrefsが必須である事はSEO関係者なら誰でも知っている事実だ。考える時間も無駄なので最安プランを即契約。4460/月で利用可能だ。
これは言うまでもなく必要。11866/年払い。サックリ必要なものは全部契約を済ませた。
この他に元々使用していたフレッツ光(3773円/月)、BIGLOBE利用料(990/月)、IIJ(1650円)が通信インフラ料として毎月かかる。
ドメインは約5万円/年の出費。必要なサービスの契約や購入は考える時間が無駄なので、とにかく早く済ませて実務に取り組んだ方が良い。
全く何もない状態(シードステージ)でプロポーザルだけで資金調達するベンチャーもいるが、そんなものにまったく興味はない。
マッキンゼーをスピンアウトしたような連中がよくやる手段だが、既にワイは賞味期限切れなのでそういうのは無理だし、出来ても疲れるので要らない。
そういうのをヤリタイなら最初からそういう手段を取るが、シードでVC入れると持ち株比率がVC過半数になるのでヤリタイようにデキナイし、小回りも場当たり的決断も出来なくなので必要ない。
資金調達するならメザニンステージでやれば良い。その方が株が高く売れてVCの持ち株比率も下がり、過半数を取られるような事にはならない。
クソ零細が生き残るには「明日のカネ」を確保する必要がある。6ヶ月後、1年後のゼニ勘定は考えても「99%」その通りにならない。
そもそも顧客もいないクソ零細がゼニ勘定したところで「机上の空論」そのものになる。まず、最短で売上を出す事だけ考える。広告収入が発生するか?サイト売却がいつできるか?
広告収入の方が早く発生すると思う人は多いが、昨今のサイト売却事情は売上ゼロでも、流入の多いサイトは売却可能だ。10万PV/月あれば100万円以上で売れるだろう。
広告収入でアドセンスが頭に浮かぶ人も多いと思うが、高い広告を表示しクリックしてもらうには、その広告に即した記事が必要で、難易度の高いキーワードで上位表示する必要がある。
例えば「カードローン おすすめ」はSEOとしては最高難易度になるが、上位表示できればASPの広告を貼ってもアドセンスでもいい。
アドセンスが有利に働くのは、ASPに広告触媒がなくアドセンスにあるケースだ。
たとえば「自己破産」「過払い金返還」「債権整理」などがある。これらのキーワードは弁護士事務所が競合サイトになるので、カードローンほどではないが難易度はある程度高い。
最速で売上を上げるには、もう少し難易度の低いキーワードを選ぶ必要がある。
サイト制作において最も重要な事は、制作対象が好きか?興味が湧いてしかたないか?だ。
どんな人でも「好きでもない」「興味もない」ことを熱意を持って長い期間できない。
既にほぼ全てのカテゴリー(ジャンル)のサイトは作られており、新たに作るサイトは既存サイトとキーワードは競合する。
ユーザーが「このサイトが見たい」と思えるようなサイトを作らないと、弱小ドメインではアクセスを得ることはできない。
大量の記事をやっつけで書いて売上が上がった時期(ロングテールブーム)もあるが、流入が少なく更新もされない記事はグーグルに評価されず、今は全く通用しない。
1つの記事を「作成」「公開」「ブラッシュアップ」「見直し」、もうブラッシュアップするところが全くないと状態まで、記事を削ぎ落し磨き上げる必要がある。
その後も記事に新しいエッセンスや切り口を追記し、ブラッシュアップ、見直しを続ける必要がある。記事は作ったら終わり、ときどきリライトすれば良いというものではない。
ゴミのような記事をどんなに沢山作っても、ほとんどアクセスは稼げないし場合によってはゼロだ。
キーワードがたまたまハマってアクセスが増えたりする事もあるし、トレンドブログように誰よりも先に記事を書いてアクセスさせたりする方法もあるが、多くは「継続的」「安定的」な売上に繋がらない。
重要な事は「早く売上を立てる事」「継続的に売上を立てる事」「安定した売上を立てる事」だ。
サイト制作には時間がかかるし労働集約的な作業が多い。どんな成果物を作るか明確にできていないと、賞味期限の早いゴミばかり作ることになり売上は安定しない。
既にほぼ全てのカテゴリー(ジャンル)のサイトは作られており、新たに作るサイトは既存サイトとキーワードは競合する。
ユーザーが「このサイトが見たい」と思えるようなサイトを作るのが必須条件になる。
競合するサイトと差別化されるようなサイトは「能力」「技術」「経験」がないと作れない。
この時点で作る事が出来ないなら、サイトビジネスでの成功は無理だ。
半年や1年で習得できるような技術は、差別化されるほどの成果物を作れる技術ではないし、経験も半年、1年の経験なんて塵のようなものだ。
能力だけは別物で、クラスでホントに面白いヤツがいた経験は誰にでもあると思う。そいつは面白い事ができるトレーニングをしたわけではなく、初めから面白のだ。
芸人のように「訓練し」「経験し」「腕を磨き」「積み上げていく」ような作業をしなくても、生まれつき面白いことができる。
『ザ・ゴール』(原題:英: The Goal)は、イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラットが著述し1984年に出版されたビジネス小説。 製造業向けに「制約条件の理論(TOC:Theory of Constraints)」を読みやすい小説仕立てで説明している。 2014年時点では、全世界で1000万人を超える読者がいるとされ、2001年に発売された日本語版も68万部を超えるベストセラーとなっている。 また、続編である『ザ・ゴール2』や『ザ・チョイス』などが出版されており、人気のシリーズとなっている。
引用元 The Goal https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ゴール/