ヒストリー
現在のルワンダの地は、元来、様々な民族が混在して暮らす領域であった。大湖地域の肥沃な大地の中で、農耕あるいは牧畜に重きをおく生業集団が現れ、それらが後に「フツ族」「ツチ族」とよばれる民族アイデンティティーを形成していくのは、18世紀以降の王宮の影響力の拡大に伴う。1860年にツチ族の王ルワブギリが誕生するとその階級分化はますます激しくなった。ツチ族は、政治的、軍事的、そして経済的にも強い力を有するようになる。
1895年にルワブギリが死亡すると王朝は混乱し、力を失った党派のリーダーたちは前年にルワンダを訪れていたドイツ人に保護を求めた。1897年、ドイツは総督部を設け、ルワンダの間接統治に着手。ドイツの後ろ盾を得たツチ族は、内部闘争とフツ族への支配を続ける。